君にこの気持ち伝えたくて (ページ25)

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タイミングページ25

……。

A「それって……、」

ドキドキと加速していく心拍数

紫耀「俺、ずっと.....」

ピーンポーンーーー♪

話の内容に

似つかわしくない音が流れて

え？

こんなタイミングってある？

どうして

こんな大事な時に……。

でも

紫耀君、動かず

ずっと私を見つめてて…

A「えっと…

紫耀君…？誰か来…」

ピーンポーンーーー♪

応答がないから

催促するかのように

何度も鳴り響く

インターフォン。

「はぁ。」と、ため息ついた紫耀君は

紫耀「はい…」

明らかに

テンション爆下がりで

不機嫌な態度で応答した。

？？？「紫耀～？私！開けて～！！

早く、誰かにバレちゃうから！！」

モニターに移し出された人物は

とても

可愛いらしい声の持ち主で

帽子を深くまで被った女性だった。

紫耀「今、来客来てて無理です。

お願いですから、帰ってください。」

？？？「ひっどぉ～い！！

紫耀の忘れ物、わざわざ届けに来たのに～」

紫耀「後で、現場で渡してくれればいいって

さっきも電話で言いましたよね！？」

？？？「だっ～てぇー！

紫耀が困ってるかな～って思って…」

モニター越しでも分かるほど

落ち込んでしまった女性。

紫耀君が

今日

何度もため息をはいた理由は

この女性が原因のようだった。