君にこの気持ち伝えたくて (ページ10)

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高校時代の話ページ10

それは

高校時代に遡る。

キッカケとなったのは

竜「俺、Aの事が好き。」

ある日

竜の突然のストレートな

告白から

私達3人の関係はだんだんと

崩れていったんだと思う。

3人で

いつも一緒にいたはずの日々が

気付いた時には

紫耀君が私達から離れていき

竜と二人きりでいる時間が

多くなったとき

物凄く

寂しかったのを

今でも覚えてる。

竜も、もちろん好きだったけど

紫耀君も好きで、大切で…

この時

竜への好きと

紫耀君への好きの

意味が違うって

自分の気持ちに気付いた瞬間だった。

いや

気付かないフリして

本当はね

分かっていたのかもしれない。

ただ

3人の関係(仲)が

壊れてしまうのが

ずっと怖くて

嫌で

嫌で…

私は

自分の気持ちを

2人に何も言わなかったし

隠し続けて

この仲良し3人組の関係から

進展させる勇気もなくて

3人の関係が崩れてしまうくらいなら

自分の気持ちを

言いたいとも思わなかった。

当時の私は

中々素直になれなかったから

紫耀君に

「寂しいから戻ってきてよ」って

たったその短い言葉ですら

恥ずかしくて言えなくて

また3人で遊ぼうって

3人で帰ろうって

3人で寄り道して

馬鹿話して

ふざけあって

前みたいな関係に戻りたかった。

だけど

竜「もう無理だった…

気持ち抑えるのなんて。

紫耀とAが一緒にいるのを見ているのが辛いんだ…」」

そんな

竜の言葉と

紫耀:Aは竜と一緒に居た方がいい」

そう言った紫耀君の言葉で

もう

3人で一緒にいる事は

無理なんだって…

もの凄く泣いたんだ。

そのうち

私と紫耀君は

殆ど話さなくなって

風の噂で

紫耀君には

彼女が出来たって聞いた。