君にこの気持ち伝えたくて (ページ27)

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図太い神経ページ27

紫耀「わざわざありがとうございます」

もの凄く

不機嫌な紫耀君の対応に

？？？「いいの。いいの！気にしないで」

全く気にもとめない女性。

それどころか…

？？？「ねぇ、紫耀～

私、喉乾いちゃって！

何でもいいから、飲ませて欲しいの！」

この女性、

本当に凄い。

何が凄いって

図太い神経の持ち主に違いない。

紫耀君の家に上がりたくて

仕方がないのだろう。

紫耀「いや、今飲み物きらしてて…。

あ、近くにコンビニあるから

帰りに寄っていけばいいと思います」

紫耀君も阻止しようと

必死だ。

菜乃「えー菜乃、お金持って来なかったの

お水でいいから！

いいでしょ！？

お邪魔しまーす！」

そんな声が聞こえて

紫耀「ちょ、菜乃さん！？

まじで、帰ってくださいって！

友達が来てるから…」

女の人を止める紫耀君の声。

菜乃「え？そうなの？

紫耀のお友達にご挨拶しなきゃじゃん！」

紫耀「ちょっと、…っ！」

そんな声と同時に

リビングの扉が開く。

私は

目をギュッと瞑った。

菜乃「ん？

紫耀、お友達どこ？」

紫耀「え？」

菜乃「居ないじゃん！！」

紫耀「いや、」

菜乃「もう～！嘘はだーめだよ」

紫耀「と、とにかく！これあげるんで

帰ってください！！！」

紫耀君は

冷蔵庫から急いでペットボトルを出すと

その女性に手渡したみたいだ。

菜乃「そんな怒らなくてもいいじゃない…」

紫耀君の言葉に

女性は渋々

飲み物を受け取ると

紫耀君によって

玄関に戻されたようだった。