紫耀君の話 ページ23
紫耀「ごめん」
弱々しく謝る紫耀君は
とても
悲しそうな表情だった。
紫耀「次は、俺の話聞いてくれる？」
コクンと頷くと
紫耀「Aと久々に会って話せるって
そう思ったらすげー嬉しかったんだ。」
紫耀「全く話さなくなって以来だったし
嫌われてるとも思ってたから
誘われて嬉しかったし
緊張もしてた。」
紫耀君の一言一言に
「うんうん」と
相槌をうちながら話を聞いた。
紫耀「あの日居た女の子は
彼女じゃないよ」
A「え？」
驚いて紫耀君の顔を見ると
苦笑いを浮かべてて
紫耀「俺も油断してたと言うか…
そこは俺も悪いんだけど…
その子、高校の時にちょっとの期間付き合っただけで
すぐ別れた子なんだ。
多分一ヶ月も付き合ってない。」
紫耀「だけど、あの日
Aを待ってる間に偶然会って、
ヨリを戻したいって
しつこかったんだ」
何も知らなかった事実。
私の思っていた事とは
全然違くて…
紫耀「俺にはずっと好きなヤツがいるからって
離れてても
やっぱりその子の事しか考えれなくて
だから、無理だって伝えたんだけど
うまく伝わってなくて…」
A「好きな子が居たのに、
違う子と付き合ってたって事？」
紫耀「そうだね
最低だろ？俺。
相手に気持ちないのに付き合って
好きな子の事を
忘れようって自暴自棄なってた」
そう言った紫耀君は
とても辛そうな顔してた。
A「何か理由があったんでしょ？」
紫耀君、理由もなく
そんな最低な事するはずないって
ちゃんとわかるから
紫耀「勿論、後悔だってしてる。
俺も辛かったから。
だって……」
.
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作者名：まる | 作成日時：2019年7月13日 0時
