炒飯 ページ20
紫耀「A、何か飲む？」
キッチンの奥から
顔半分をヒョコっと
覗かせた紫耀君が
私に向かってそう喋るから
A「まだ何も要らないかな
てか、紫耀君、何か作るの？」
キッチンへ行くと
何やら
卵・玉ねぎ・ピーマン・ベーコンが
乱雑に置かれていて
紫耀「炒飯作ろうとおもって！
メンバーの岸君に聞いたレシピなんだっ」
作る気万端で
A「へぇー。紫耀君、料理出来たっけ？」
紫耀「ん〜それなりに？」
なんか…
不安でしょうがない…。
紫耀「Aも食べる？」
紫耀君の手料理
食べてみたいけど…
A「遅めの昼食したせいで
お腹全然減ってないから、
紫耀君、自分のだけいいよ」
包丁を握り
ゆっくりと材料を切り始めた紫耀君
A「手伝ってもいい？」
紫耀「さんきゅー」
不安しかない紫耀君の料理に
居ても立っても居られなくなって
私は紫耀君の隣に行き
炒飯を作るお手伝いをしました。
なんとか完成したそれは
紫耀「いただきますっ！」
紫耀「うまっ！！！！！」
ごま油の香りが鼻を掠めて
美味そうに出来た炒飯を
本当に美味しそうに
食べてて
そんな紫耀君を
私は真ん前に座り見つめる。
紫耀「食いづらいんだけど…」
って途中で言われたけど
あっという間に
お皿は空になってた。
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作者名：まる | 作成日時：2019年7月13日 0時
