水曜日 ページ16
そして水曜日。
今日も紫耀君に会いに
私はこの間の公園へと
やって来ていた。
夕方という
大雑把な時間だったけど
この間の時間ぐらいには着いた。
紫耀君は既に公園にいて
ベンチに腰を下ろし
スマートフォンを操作していて
その姿ですら
絵になってしまうのだから
アイドルって凄いよね！！
A「紫耀君！ごめんねっ
待たせちゃったよね！」
紫耀君の座るベンチまで
小走りして
頭をペコっと下げる。
紫耀「いや、俺もさっき着いたばかりだよ」
紫耀「ちゃんとした時間言ってなかったから
来るまで待つつもりだったし。」
きっと紫耀君は気付いていない。
私を喜ばせるには
十分すぎる言葉だって事。
待っててくれるのって
いいなぁって思う。
そんな紫耀の隣に座ると
ふわっと
甘いような
どこか爽やかな
香りが鼻を掠めた。
A「紫耀君、凄くいい匂いする」
紫耀「え？何も付けてないよ？」
A「本当？」
クンクンと
香りを嗅ごうと
紫耀君に近づくと
紫耀「犬かよっ」
って笑って突っ込まれて
ここに来る前に
お風呂に入って来たって
教えてくれました。
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作者名：まる | 作成日時：2019年7月13日 0時
