貴方はどの文豪に愛される？ part2！【文スト】

　夜景　~中原中也~ ページ1

『はぁ〜』

今何してるんだろう、中也。

いきなり呼び出しといて、本人居ないって…

しかもここ中也の部屋だし。

『付き合って丁度1年だから、何かあるのかも♪』

なんて期待して来た私がバカだった。

どうせ、夜ご飯作って、とか言うんでしよ。

『はぁ〜』

私は今日何度目かも分からなくなったため息をついた。


「悪ぃA、遅くなっちまって」

『別に。』

つい素っ気なくなってしまう。

「…、怒ってんのか？」

『別になんもないって。何の用？』

「…Aに見せてぇものが…いや、一緒に見てぇものがあって…」

そう言って中也はおもむろに窓に向かって歩き出した。

シャーッ。

カーテンが開いた。

『うわぁー！』

そこには綺麗な夜景が広がっていた。

「満足してくれたか？」

『うん…ありがとっ！中也！』

「やっぱりさっき、怒ってただろ。全然顔つきが違うぞ。」

『嘘ぉ、気ノセイダヨー。』

「ふっ、棒読みw」

『ﾑｽｯ』

「悪ぃ、悪ぃ。お詫びに…」

ﾁｭｯ

『ふぁ…//い、今…//』

「怒らせちまったお詫び♪あとさ…俺がプレゼントしといてあれなんだけど…

夜景じゃなくてさ…もっと俺のこと見てよ。」

『ふぁい…//』


こうして私達の1年記念日は無事(?)に過ぎて行きました。

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