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？「俺、マスターの照ね。アンタ、名前は？」
「え、と……藤崎Aです」
？「じゃあよろしく、A」
カウンター越しに差し出される手を取ったら
日に焼けてて、大きくて
ちょっとだけ緊張したけど、
あ、違う。って
―俺と、契約して―
やめてよ、今聞こえちゃ、
無意識にギュッと掴んだ手は、照さんの手で
照「A？」
「あ、……ごめんなさい」
慌てて手を離して、俯いた。
最初のお客さんなのに
こんな辛気臭いの嫌だよね
だけど、言い訳も作り笑顔もできなくて
黙り込んだアタシに照さんは息をついて
背中を向けた。
あぁ……、嫌な気持ちにさせたな
やっぱり、黙って帰るべきだったんだ
他の人に迷惑までかけて、
照「はい、これサービス」
目の前に置かれたのはショートケーキのお皿
「え……、これ、」
照「アレルギーある？」
「い、いえ、」
照「じゃあ、食べて。めっちゃ美味いから」
「ん」ってフォークを差し出されて
思わず受け取っちゃったから、
なんか、断れなくなった。
「じゃあ……、いただきます」
小さく切って口に入れたショートケーキは
思ったよりずっと優しい甘さで、
クリームのふわふわが
からだにゆっくり広がってく感じ
「おい、し……、」
照「だろ？
これ俺がめっちゃ好きな店の一番人気でさ、
ほら、落ち込んでる時って甘いものがいいって言うじゃん」
「……、ごめんなさい、気を遣わせちゃって」
照「何で？お客さん見てサービスするのって
接客の基本じゃないの？」
「でも、」
照「じゃあ、1つだけAが気を遣わないように
ネタばらししよっか？」
「え？」
そう言って微笑んだ照さんは
少しだけ、悪戯な目をしてアタシを覗き込んだ
照「俺ね、……気になる子は甘やかしたい趣味だからさ」
「……え、」
伸びてきた指先が、頬をゆっくり滑る
照「だから、甘いものでつろうかなって」
輪郭に沿って進む指が、おろした髪をそっと撫でて
耳の横まで持ち上げて
照「……それで、ちょっとだけ俺に興味持ってくれたら
嬉しいじゃん？」
耳に髪の毛をかける手がくすぐったい。
どうしよ、
こんな状況なのに
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はな(プロフ) - さくまりさんお久しぶりです。最新話、ギュンギュンしながら読みました。私も小説ではないのですが、創作活動をしておりまして、頑張ってたくさん創った期間の後、スローペースになってしまうのがとてもよく分かります。とりあえずさくまりさんしか勝たん⭐️ (2021年10月17日 11時) (
レス) @page26 id: 9ac7452ed4 (このIDを非表示/違反報告)
さくまり(プロフ) - kinakarenさん» かれんさん、正解です(笑)運命的な出会いでしょ(これ、わざとそうしてるんで)しゃくまのことかな？ありがとうございます、いつも応援していただいてるおかげで元気づけられます！更新頑張りますね。 (2020年9月29日 23時) (レス) id: 9bcf79dd74 (このIDを非表示/違反報告)
kinakaren - お久しぶりです！星の王子様はやはりあざといあの方ですか？すごく運命的な出会い方だなぁときゅんとしました。新しいお話も早速見に行きたいと思います！これからも無理しない程度に頑張って下さい！ (2020年9月19日 17時) (レス) id: 8c19930363 (このIDを非表示/違反報告)
さくまり(プロフ) - めぐみみさん» お久しぶりですめぐみみさーん！長らくぶりになってしまいました…。まさか、あざとい女子ドルことあの人…(笑)とそれはすぐに判明するのでお楽しみに♪掛け持ちしすぎてますからねぇ…、でもせっかくの秋なので頑張りますよ！ (2020年9月18日 16時) (レス) id: fd6b65100e (このIDを非表示/違反報告)
めぐみみ(プロフ) - お久しぶりです。更新されるの楽しみにしていたので、とても嬉しいです!王子様は、もしかして高学歴のあの人…？ドキッとするということなので、めちゃめちゃ楽しみですっ!!更新大変かもしれませんが無理せず頑張って下さいね? (2020年9月18日 10時) (レス) id: 877e4b9b86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくまり
| 作成日時：2020年8月3日 3時
