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卒業式が終わり、外に出ようとすると先生に呼び出された。
「A本当にありがとな、卒業おめでとう」
『…いえ、先生があのときわたるに教えてやれって言ってくれなかったら関係も持てず、俺は1人のまま社会に出ることになってました。
俺に友達をくれてありがとうございました。』
「友達か…それはお前らが勝手になったんだろ?w俺に礼を言わなくてもいいんだよ」
『っ…本当にありがとうございました!』
流れてくる涙を拭きながら俺は校門まで走った
(待たせている、早く行かなきゃ)
『あっ!わた………え、』
着いた校門にいたのは父さんとわたるだった。
なんで一緒に?た、たまたま会っただけだよな
(そうでいてくれっ!)
会話が聞こえる
「わたる君Aと仲良くしてくれてありがとうね」
「いえ」
「Aは友達が出来なくて大変だったんだよ。」
「…そうですか」
普通の会話……か?よかっ「君をAの友達役にしてよかった。」
え?
「いえ、それが…」
「どうであれ、本当にありがとう。父さんによろしくね」
「っ……はい」
嘘だ、わたる?なんでっ、
好きって言ってくれたじゃん!
買い物だって、それも全部
嘘?
俺はそこから逃げてしまった。
こういう時、俺は逃げてばっかだ。
でも、わたるがはいって言ったということは
わたるは父さんに頼まれて友達ごっこをしていた…
あのときの好きも、あの綺麗な笑顔も嘘だった。
そういうことだよな。
せっかく…せっかく!友達だと思ってたのに
『っ……好きだ……好きだったよ、わたるっ…うっ…』
あとから調べてみるとわたるの親の会社は倒産寸前で、
友達のふりをしていたのも納得がいった
結局友達もできない、普通でいられないなら
『こんな家も金もいらない………。』
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夜紗(プロフ) - 砂丘さん» ありがとうございます!毎日更新していけるように頑張りたいと思います!これからも応援よろしくお願いします。 (2018年3月23日 23時) (レス) id: 264ffa6fea (このIDを非表示/違反報告)
砂丘 - 続き待ってます! (2018年3月23日 23時) (レス) id: 72e3becf48 (このIDを非表示/違反報告)
夜紗(プロフ) - クゥラさん» ありがとうございます!更新遅くてごめんなさい! (2018年3月22日 13時) (レス) id: 264ffa6fea (このIDを非表示/違反報告)
クゥラ - 更新頑張ってください! (2018年2月26日 22時) (レス) id: 56182cb6ed (このIDを非表示/違反報告)
夜紗 - 、さん» すいません!細かい設定などわかっていなくて…。気を付けます (2018年1月8日 11時) (レス) id: 71fa529b00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜紗 | 作成日時:2018年1月7日 1時