【男主】君を求めて。【うらたぬき】

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教室に来たが…



高橋くんの不機嫌そうな顔は変わらないまま




本当に嫌われているのだろう




でも俺、話したことないよな？




挨拶もしないし、なんできらわれてるんだ？




「なぁ、お前は嫌じゃないのか？」





『嫌というか、いきなりすぎて状況が把握できてないっていうか…』





『でも、高橋くんが嫌なら俺から先生に言っておくよ。なんか嫌われてるみたいだし』





またか、でも壁をつくっておいて損はないし、
見た目でも嫌われるようになったか？




「はぁ？！おま、なに勘違いしてんの？！」





『え、勘違い？』




勘違い…ってなにが？





『でも高橋くんは俺のこと嫌いなんだろ？』




「っ、そんなこと俺言ったことある？」





言ったことあるって…ないけど、ないけど！
皆そうだった。俺の前では言わないで影でずっと不満を持ってる。
それが俺のせいだってわかってるから壁を作り始めたのに





「逆に、俺が嫌われてんじゃないの？」




『は、なんで』




「だって、お前俺のこと無視したじゃん」





『？』





「え、じゃあ本当に聞こえてなかったの？」





『さっきからなんの話してんの？』





「はぁ…落ち込んでた俺ただの馬鹿じゃん…。」





俺が無視した？高橋くんに話しかけられたことは…ないはず。






「先週だよ、」






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続きます

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