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03.つまり日常とはそういうもの ページ4
「あー、ハラセンの罰レポか。でもあれは、お前が悪いんじゃないんだろ？」
先日、一般教養の講座である古典１の授業で、オレは隣の席の女の子に話し掛けられ、答えていたら原先生に見つかった。
原先生は、オレ達がお喋りをしていると思ったらしく、二人を立たせ注意した後、特別課題を出した。
授業後オレは先生の所へ行き、隣の彼女から授業の内容を質問され、答えていた事を告げた。
誤解は解けたものの、結局オレだけが課題のレポート提出を命じられてしまった。
「まぁ、何にしても、授業中喋ってたのは事実だしな。とりあえずレポートを頑張るよ。」
「それにしてもお前、ハラセンに目の敵にされてるよなぁ。」
健吾は溜息混じりに言った。
そうなのだ。
なぜかオレは原先生から、事ある事に目をつけられ、注意を受けている。
それが何故なのか、オレにはわからないけど。
「オレ、古典苦手だしなぁ。これ以上点数減らされたら単位も危ういし。」
はは、と苦笑いをして右手を軽く上げる。
「と言う訳で。お前は杏子ちゃんと楽しんでこい。」
「おう。楽しんできてやるぜ。」
笑顔の健吾に見送られながら、オレは教室を後に図書館棟を目指した。
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作者名：湖月さくら | 作成日時：2015年12月20日 21時
