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「よし、じゃあ次は接近戦の練習でもし」
しようか、そう一年達に言おうとすると空から降ってきた誰かに押し倒される
「やぁ、A、ずいぶんと積極的じゃない?」
といつも通りふざけてみるもAは何か急いでいる様子にも見えた
「皆の顔見たくなって」
といつぞやの僕を真似るようにダブルピースをして見せるA
絶対に高専には近寄らなかったAが来るわけがない、でも変に問い詰めれば悪い方向に転ぶかもしれない
なにも分からない、それはどんな最悪の状態よりも怖いものなのはよく知っている
「このナイスガイの顔が見に来たくなるとはAもいい目してんね」
「はいはい、実は高専の図書館に用があって…場所どこ?」
と立ち上がりながら言うA、普通にくれば良かったものの上から降ってくるだなんて相当焦っている証拠
でもなに焦ってるのと聞いても素直に答えてくれないし、なら一緒に図書館へ行くのみだ
「このナイスガイが連れて行ってあげよう」
「いや、授業中でしょ、硝子さんにでも聞いてくる、じゃあ」
と言いすぐに去ってしまうA
「Aが来るの初めてじゃないか?」
「だな、しかも悟の真似みたいなのしてたぞ」
「しゃけ、ツナマヨ」
「いや、お前はAだったらなんでも可愛いんだろ」
と言われる棘、平日に学校で会えたことが嬉しいのだろう
「でもなんで図書館なんだろうな」
「なんか特殊な呪霊が出たとかじゃないか?」
と言われ固まる
さっきのAから感じ取れたAのじゃない別の呪力、どこかしら懐かしくてよく知っている呪力の残穢
「…皆、今日の実習は中止、代わりに図書館で調べものしま〜す!」
と言えば分かりやすく嫌がられる
僕の読みが正しければ今日傑と接触、何かしら言われて焦った、そして傑の発言の何かに引っ掛かり真偽を確認するためここに来た…ってところだろう
「行ったら絶対にAに嫌がられるぞ」
「しゃけ」
「いやいや、授業で必要なんだから仕方ないよ、仕方ない」
「高菜?」
「いや、何かあった訳じゃなくて何を調べてるのか気になっただけだよ」
と言うも棘には疑いの目を向けられる
何かあったと思われてるが間違いではないし、その分Aの事を気にかけてくれるだろうから下手に弁解しなくてもいいか
「さて、皆でAに怒られに行こうか」
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作者名:天音 | 作成日時:2021年1月9日 19時