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「あ」
「お!」
とついさっきまで上の人達に怒られてた私を見つけて嬉しそうに歩み寄ってくる悟さん
「お叱り受けたの?なんの?」
と聞かれ関係ないでしょの一言で済ませようとしたが関係はあるにはあるから言葉を飲み込んだ
折本里香の討伐です〜なんて呑気に言ってもいいのか?それって即ち貴方の教え子殺そうとしちゃいました!って言ってるようなもんだよね
「折本里香、祓わなかったんだって?」
「え、知ってるの」
「勿論、僕の教え子の事なら何でも」
と言うが多分ただ単に棘達に聞いたんだろう、まぁそりゃ言うかクラスメイトが殺されそうになったら
「いや、その、深い理由があって、別に私悟さんの教え子を殺そうとしてたわけじゃ…」
と必死に弁解しようとすると笑われる
「だから僕祓えなかった、じゃなくて祓わなかったんだねって言ったじゃん」
「嗚呼…成程、いや、私もまさかつい最近まで一般人してた新米呪術師の暗殺だとは思ってなかったよ」
「それで怒られてたのね、上も酷なこと言うなぁ、それ最強である僕と対立しろってことじゃん」
としれっと自分が最強であることを再度確認させてくる
はいはい、わかってますよ、最強最強と心の中で軽くあしらう
「悟さんは?なんでここに?」
「皆の顔見たくなって」
と言いダブルピースをする彼、こういう時は大体大切な事を隠してる時、であり面倒ごと
よって深く聞かないことを選ぶ
「422秒」
「へ?」
「たった422秒のために僕はここまで来たってわけ」
と言われるが何を言ってるのかわからない、その422秒が何を図った時間なのか分からない為頭の上のはてなを増やすばかりだった
「ねぇA、正義ってなんなのか考えたことある?」
なんて唐突な質問に首を傾げる
「それ私に聞く?」
「Aしか今ここにいないし」
と言われただの暇つぶしにそんな難しい質問ピックするなよと思いながらも正義について考えた
「なんだろうね…例えば私が今回優太を殺してたとして、それは命令されたことだからって許す?」
「あー…上は赦すかもだけど僕は絶対に赦さないかな」
「そういうことじゃない?正義は人それぞれ、誰かの正義は誰かの不幸」
…だからお父さんもお兄ちゃんも殺された
事故なんて、皆嘘ばっかり
「……ごめんA、今の質問忘れて!」
と何故か少し焦った様子の悟さんを不思議に思うが了承する
そこまで変な質問じゃなかった、というか考えるべきなんだろうな、私の正義は何なのか
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作者名:天音 | 作成日時:2021年1月9日 19時