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「A〜!放課後暇?今日は折角学校来れたんだし前言ってたスイパラ皆で行こ〜!」
「チケット今日までだしね」
「あ、いいね!行く行く!」
「体調は大丈夫なのか?」
「ばっちり!」
と返せば良かったと皆に言われる
呪術師である私が普通の高校に通うには嘘をつかないといけない
高専に通っていれば仕事だから欠席と言えるが、普通の高校には通用しないため私は持病持ちで、定期的に病院に行かないといけないため学校に来るのが不定期な女の子で通してる
そんな私にも優しくしてくれる三人には感謝してるし嘘ついてる事に罪悪感はあるけど本当の事は言えない
「てかやっとあのヘアピン外したんだねぇ」
「ほんとほんと!早く元カレからの物は外せっての!」
「あはは」
言えない、ただ単に悟さんに取られたから持ってないだなんて、明日また付けてきたら怒られるんだろうなぁ
「あ、A〜なんか校門でAを探してる人が居るって」
とクラスメイトに言われる
もしかしてまた仕事?二連勤とか辛いんだけど…悟さんかな?無駄に顔がいいから厄介なことになりそう
なんて思いながら三人と校門に向かう、でも校門で待ってた人は絶対に来ると思ってなかった人
「は?」
「え〜!もしかしてヘアピン取ったのってそういうこと!?」
「彼氏!?」
「マジか」
とはしゃぎだす三人とは裏腹に私は困惑していた
もう一生日常生活で関わることがないと思ってた人
ネックウォーマーに顔を埋めながら携帯を使ってクラスメイト達と会話してる棘
「狗巻」
とAを呼べばこっちを向いて手を振る棘、よく見たらパンダもいるけど幸いこの学校に呪いが見える子は居ない、居たら殴ってた
「しゃ」
「ちょっと待った!」
といつものおにぎり語を喋ろうとする棘の口を塞ぐ
おにぎり語なんて使われたらたまったもんじゃない
「おにぎり語禁止、喋るなまじで」
と小声で言うと頷く棘
知り合いがおにぎり語で喋るとか私が変な人に見える
「普通にかっこいいじゃ〜ん」
「彼氏さんこんにちは〜!」
「彼氏じゃない!ただの知り合い!てかなんで来たの」
「悟の代わりに返しに来たんだわ」
とパンダが言うと共に昨日悟に何故か貸したヘアピンを棘が渡してくる、よりによってこのタイミング…
「うっそ、Aあんた彼氏に元カレの物預ける!?」
「あー、もうだから彼氏じゃないっての!」
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作者名:天音 | 作成日時:2021年1月9日 19時