5:こんなにも汚れているのに ページ6
今日は昨日落としたかも知れない手帳を探しに来た。
確かここまではあったはず…と、
記憶をたどりながら探していると昨日の河原にたどり着いた。
そこには、昨日見た彼女がいた。
綺麗な艶のある髪を結び、透き通るような綺麗な肌をしている。
瞳も黒色に見えるが光の加減で青にも見える。
少しの間見とれてしまったが、ここには手帳を探しに来たんだ、と心を入れ換えた。
「あの、昨日この辺りに手帳を落としたんだけど知りませんか」
すると彼女は鞄から手帳を取り出した。
彼女『これであってるかな』
首をかしげながらそう尋ねられた。
「うん、これは俺のだ」
彼女にありがとう、と言いずっと疑問に思ったことを言った。
「あの、どうして左手首に包帯を巻いているんですか。それに、血が滲んでますよ。早く手当てしなくちゃ悪化してきてしまう。」
彼女はうつむいた。そしてこう言った。
『私はもう生きたくないから、別に悪化してこの腕が使い物にならなくてもいいの……。』
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夜月 - コメント失礼します。凄く面白かったです。とても共感出来るところがあって、感動しました! (2019年3月21日 5時) (レス) id: 0c03e21e68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:・ωツカサ・ | 作成日時:2018年12月9日 17時