君がいてくれたから【オリジナル】 (ページ34)

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32:どうしてなの？ページ34

私が再び目を覚ました場所は病室だった。

医者からは今度このような事をしたら監視をつける、とまで言われた。

話が終わった後は誰もいなくなり、また私一人になった。

1人になって考えるのはやはりあきり君の事だった。

やはり気を失う前に助けてくれたのはあきり君なのか、そう考えても探しに行こうと思っても、また無茶をしてしまって今度からは探すことも、病室から抜け出すことも不可能になるだろう。

そんなことを永遠と考えていたが、今はすこし落ち着いて行動しようと大人しくベッドで考えることにした。

考え無しに探し回っても今の私にはそんなに体力もないのだからまた同じことを繰り返してしまうだろうと思ったからだ。

まずはさっきまでの自分の行動を振り返ってみることにした。

『ピアノを弾くところまでは良かったはず。その後に人に囲まれるのは予想もしていなかったから、そこが問題だったんだ。きっとあの時木陰にいたのはあきり君だと思うから、そこで行動を間違えたんだ』

そんなことを1人考えてその日は1日終わった。