3:とても綺麗な ページ4
私は家に帰ってから彼の落とし物の手帳を見て、どんな曲なんだろうと興味が沸いてきた。
こんなにも心に響く歌詞を音に乗せて歌ってみたい、そう思った私は早速家にあるピアノで弾いてみることにした。
弾いてみると自分の思っていた以上に素晴らしい曲だと思った。
今までどんなに凄い曲を聞いてもこんなにも感動することはなかった。
ピアノを弾き終わったあと、鍵盤に滴がこぼれ落ちた。
私は気づかないうちに泣いていたんだと、思った。
今までの我慢してきたことが溢れ出してくる。
今まで感じなかった一人が寂しいという思いを感じた。
私は広い家に一人で住んでいる。
広い家といってもマンションの一部屋なのだが、自分一人だけだからとても広く感じる。
私の家は四人家族で私は三兄弟の真ん中だ。
上と下は二人とも男で女は私一人だけ女だ。
母と兄と弟と私の四人だけだが寂しいとは思わなかった。
父は私達が小さいときに事故に遭い帰らない人となった。
それからは母が支えてくれといたのだが、最近体調を崩し、入院することとなった。
母が入院中の間は、祖母が面倒をみてくれることになったのだがここから祖母の家までは遠いので私だけ残ることにした。
この場所からは離れたくなかった。
どんなに皆が私を避けようとこの川を見ると心が洗われるから。
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夜月 - コメント失礼します。凄く面白かったです。とても共感出来るところがあって、感動しました! (2019年3月21日 5時) (レス) id: 0c03e21e68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:・ωツカサ・ | 作成日時:2018年12月9日 17時