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28:独りで抱え込んでいること ページ30

「それが、どこに居るのか誰も知らないんだ。」



その言葉にとても驚いた。何故誰も知らないのか、そんなわけがない。



私は信じることが出来なくて、



『1人にさせて下さい。』



と、呟いた。



その言葉で先生達は、



「安静にしていてね」



と、言い部屋を出ていった。



幸いに私の部屋は一人用だったようで、私以外の誰もいないから声を押し殺して泣いた。



あきり君はどこに行ってしまったのか分からなくて、凄く心細くなった。



そんな時に何処からかピアノの音が微かに聞こえてきた。



耳をすまして聞いていると、この曲はあきり君の手帳に書かれていた曲だと言うことに気がついた。



何処からか聞こえてくるこの曲を頼りに、私は傍に置いてあった松葉杖をつきながら音を辿ってみることにした。



きっと、あきり君が弾いているんだと信じて。

29:微かな希望→←27:そんな馬鹿なことない



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夜月 - コメント失礼します。凄く面白かったです。とても共感出来るところがあって、感動しました! (2019年3月21日 5時) (レス) id: 0c03e21e68 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:・ωツカサ・ | 作成日時:2018年12月9日 17時

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