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思い当たる節 ページ6

Aside



藤岡「うぅ……」


「あれ、藤岡?酔った?珍し、」



藤岡といつも通り飲んでたら、珍しく藤岡は赤い顔と眠たそうな目で私を見ていた。



藤岡「……フラれた、彼女に」


「え?」


藤岡「私のこと好きじゃないでしょ、って」


「……また何でそうなった?」


藤岡「……先週の土曜、他の女と楽しそうに喋ってるの見た、って」


「それもしかしなくても、私?」



思い当たる節があったから自分を指差してそう言えば、コクリと頷かれた。



「わぁ……ごめん、」


藤岡「いやいや!Aは悪くねぇし!彼女居るのにしょっちゅう他の女と会ってる俺が悪いから!その上俺が誘って来てもらってるし」


「でも彼女さん……」


藤岡「いいんだって、ホントに。それにAは元々アイツとのこと心配してくれてただろ?」


「そりゃあ、まあ……」


藤岡「俺もそろそろ別れなきゃって思ってたしさ?」


「え?なんで?……って、これ他人があんま聞かない方がいいか、」


藤岡「……いや、Aがよかったら、聞いてくれ。ていうか、聞いてほしい」


「……私でよかったら、いくらでも聞くよ?」



そう言って笑ったら、藤岡も少し嬉しそうに笑った。

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作者名:スガ | 作者ホームページ:http  
作成日時:2021年3月17日 0時

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