スーパー ページ34
Aside
そして数日後、私がスーパーに買い物に来ていると、「あれ、君……」と後ろから声を掛けられた。
「はい?」
?「あ、やっぱり!Aさん、だよね?」
「えっ、」
申し訳ないけど、全く知らない人で、私は思い出そうと必死に頭を働かす。
でもどうしても誰だかわからなくて、目の前でニコニコ笑っているこの人に、「あの……」と声を上げた。
「どちら様、ですか……?」
雅樹「あ、ごめん、俺のことわかるわけないよね!俺は吉川雅樹。楓の友達ね」
「え、楓って……もしかして、」
雅樹「そう、森山楓の友達」
「そうなんですね!……あれ、私のこと知ってるってことはもしかして…この前飲んでたお友達、ですか?」
雅樹「あー、多分そうだね」
「ひえっ、」
雅樹「ひえっ?」
せっかくお酒を飲んでたというのに、飲み相手を取ってしまって申し訳ないと思っていたところで、今目の前に居る人物がその人だと知って、思わずそんな声を上げてしまった。
雅樹「どうしたの?(笑)」
「あ、あの時はごめんなさい。大事な飲み相手を取ってしまって……」
雅樹「え?あー、いやいや、Aさんのせいじゃないし、謝らないでよ。それより大丈夫だった?」
「はい!楓くんのお陰様で」
私がそう言うと、吉川くんは何故かフッと笑って、「よかったらなんだけど、」と言ってスマホを取り出してきた。
雅樹「連絡先、聞いていい?」
「あ、はい。いいですよ〜」
雅樹「ありがとう、」
そうして連絡先を交換して、吉川くんは去っていった。
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