俺の気持ち ページ31
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森山side
雅樹「なぁ、あれ大丈夫かな?」
「ん?」
ある日のこと、友達のマサこと吉川雅樹と飲んでいると、マサがある席の方に目を向けた。
雅樹「なんか嫌がってる感じじゃないか?」
「そうだな……って、え?」
男女何人かの席で、1人の女の子が男2人に絡まれている。
何だか困っているようだし、マサと2人で助けに……なんて思った時、絡まれているのが知り合いだということに気付いた。
雅樹「え?なに?知り合い?」
「まぁ……」
ついこの前再会した知り合いだけど。
それにしてもなんでAが……
その時、男がAの腰に触れているのが見えて、俺は思わず立ち上がる。
雅樹「え、楓?」
「ごめん、マサ。行ってくる」
俺は机にお金を置いて、Aの方に行き、腕を掴んだ。
A「楓くっ……」
戸惑うAを立たせて、そのまま腕を引いて、外に出た。
マサを置いて来たことも忘れ、恐怖からか安心からなのかポロポロと泣き出すAを家まで送る。
A「楓くん……ありがとう、もう、大丈夫だから……」
そうは言うけど、何だかつらそうに見えて、俺はAの頬に手を伸ばした。
Aは昔から自分の思いを隠そうとするところがあるから__ただ、心配だった。
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