【オリジナル】転けたら初恋の人と再会しました (ページ3)

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好きだった気持ちページ3

Aside

ていうか、柄にもなく、あの頃の気持ちがよみがえってドキドキしちゃってるっていうか……

あの頃と全然変わってないから、余計に心臓がうるさくなった。

森山「でもびっくりした。そこの角から出てきたら丁度転けてたから。しかも知り合いだし」

「あはは、雪で滑っちゃって…私も楓くんにこんなところ見られるとは思わなかったよ」

森山「そういえばあの頃もよく転けてたよなぁ」

「どんくさくてすみませんー」

森山「あはは、変わらないなぁ」

そう言っていたずらっ子みたいに笑う楓くんにまたドキドキしてしまった。

「ていうか、よく私だって分かったね」

森山「ん？あ、あぁ…あんまり、変わってなかったし。それにそっちだってすぐ分かっただろ？俺メガネ掛けたのに」

「楓くんもそんなに変わってないもん。身長は伸びてるけど、」

楓くんはあの頃は私より小さかったけど、今は私よりは高くなってて、メガネも掛けてる。

まぁ、他の男の人よりは小さいんだろうけど、充分だと思うし。

「って、あ！！大学！やばっ、」

森山「うわっ、びっくりした……大学？」

「そう、大学！行かなきゃ遅れちゃう！ごめん、楓くん！また会えたらゆっくり話そうね！」

森山「あ、お、おう！あんまり急ぐと転けるぞー？」

「うん、ありがとうー！」

そう言って私は楓くんと別れた。