検索窓
今日:11 hit、昨日:5 hit、合計:1,108 hit

熱くなる体 ページ19

Aside



森山「あの、嫌がってるじゃないですか」


男「……は?」


「楓くっ……」



突然現れた楓くんは、そのまま私の腕をグッと引っ張って私を立たせた。

そのまま優しく手を繋がれて、「行こ?」と歩き出した。



森山「あ、あと、この子俺の彼女なんで、手ぇ出さないでくださいね?」



そう言ってニコッと笑って、私を連れて店の外に出た。

私が酔いが回る頭でこの状況をグルグルと考えていると、楓くんがパッと此方を向いた。



森山「大丈夫だった?」


「あ、え、う、うん……」


森山「ごめんな、突然……でも困ってるみたいだったから」



そう言って申し訳なさそうに謝る楓くん。

そんな楓くんを見てたら一気に安心しちゃって、ポロポロと涙が溢れ出した。



森山「……怖かった?よな。ごめんな、すぐ助けられなくて……」



そう言って私のことを心配そうに見てくれる彼に、楓くんのせいじゃない、そう言わなきゃ……と思った途端、頭がクラッとして体が傾いた。



森山「わっ、えっ、A!?」


「あ、ごめ……」



楓くんに抱き止められて、なんとか倒れずに済んだ。

そして、初めての温もりに心臓がバクバクと音を立てる。

触れられてるところが熱いと感じるのは、お酒のせい?それとも……



森山「……家、どこ?」


「へ……?」


森山「送る。行こう」



そう言って楓くんはタクシーを捕まえて、私を優しく座席に座らせて自分も乗り込んだ。

ポロポロと→←お酒と恐怖



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.7/10 (3 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
設定タグ:オリジナル , 恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:スガ | 作者ホームページ:http  
作成日時:2021年3月17日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。