１ｰ５,テテのお友達 ページ9
夏休み真っ只中のとある朝。
テヒョン｢○○ー！ぼくお散歩いってくるー！｣
『一人で行けるの？』
テヒョン｢うん！へいき！｣
そう言って機嫌よく玄関を飛び出して行ったテテ。
最近どうも様子がおかしい。
以前まではインドアな私に合わせて｢ぼくもお家にいる｣とか言っていたのに。
3日くらいに前に、おひさまにでも当たってきたら？と外に出して以来、毎日一人で散歩に出かけるようになった。
『なにかイタズラでもしてるんじゃ…』
そう思った私は、テテの後をつけてみることにした。
テヒョン｢ふっふーん♪
おっさんぽー♪おっさんぽー♪｣
どこに行こうか迷うこともなく、上機嫌に歩みを進めるテテ。何か怪しい。
そんな彼の足は、とある空き地の前で止まった。
テヒョン｢ふふっ。今日も会いに来たよー、
………可愛いねこさんっ。｣
『……ぅわぁっ！！』
テヒョン｢なっ、なに？！…………○○？！｣
塀の影から覗き込んでいると、バランスを崩してテテにバレてしまう。
『テテ…………毎朝この猫に会いに来てたの？』
テヒョン｢……そうだよ！へへっ、バレちゃった。
いつかここに○○を連れてきて、喜ばせようと思ってたのにぃ｣
照れくさそうに、そして少し残念そうに笑うテテ。
普段からサプライズをしたがる、彼なりの計画があったのだろう。
少し悪いことをしてしまったな。
『ねこ………かわいいね！どこかで拾ったの？』
テヒョン｢ううん。前にここでお昼寝してたら近寄ってきたの！…懐っこくて可愛いんだぁ
……タタって名前にしたの！｣
『タタか……いい名前だね』
テヒョン｢うん！｣
『少し痩せてるけど………ご飯食べれてるのかな？』
そう言うと、急にバツが悪そうな顔をする彼。
一体どうしたというのか？
テヒョン｢実はね……○○が作ってくれたご飯、少しだけタタに分けてあげてたの。
ガリガリだったから可哀想で……勝手にごめんなさい。｣
なんだ、そういうことか。
『そんなの全然いいよ。…テテは優しいね』
そう言って頭にぽんっと手を置くと、彼の顔はパァっと明るくなる。
テヒョン｢うん！………タタも○○の作るオムライスが大好きなの！｣
『そっか、じゃあ毎日作ってあげなきゃね！』
テヒョン｢いいの？！…やったぁ！！僕も食べるぅ！！｣
そんなこんなで、二人で“野良猫タタ”の元に通う日々が始まった。
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なーさ(プロフ) - 月花さん» わぁ！嬉しいコメントありがとうございます！そう言ってくださると励みになります……毎日更新を心がけているので、頑張りますね！今後とも｢君の願いを叶えてあげる｣をよろしくお願い致します！ (2021年6月18日 23時) (
レス) id: 292eed826b (このIDを非表示/違反報告)
月花(プロフ) - このお話好きです！更新頑張って下さい！ (2021年6月18日 22時) (レス) id: 648d58e66d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なーさ | 作成日時：2021年6月16日 0時
