５ｰ９,後悔【ジョングク視点】 ページ42
｢うわあああっ！！｣
『ぎょええええ？！』
｢おねえさん誰？！？！｣
衝撃的な出会いだった。
急に天井から落っことされたっていう衝撃もあるけど、それ以上に…………
こんな綺麗な人、初めて見たんだ。
僕の突然の登場に彼女は混乱しているようだったけど、名乗られずともすぐに彼女が○○だとわかった。
“可愛くて素敵な人”
直接そうは言わないけど、そんな風にジンヒョンが話してくれるのを聞いていたから。
多分こんな人、二度と現れないだろうな。
｢僕のお嫁さんになってよ！｣
結構本気で言ったのに、ヌナは何となくそれをかわしてくる。
ちょっとショックだったな………
まぁ、オムライスが美味しかったから、その事は水に流してあげるよ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
その日の午後、僕はさっそく愛しのヌナを初デートに誘った。
行き先はとっくに決まっている。
ヌナに出会った瞬間、連れていきたいと思った場所。
『ここって……』
その場所に着いた時、ヌナは来たことがあるような反応をしていた………気のせいかな。
ここは、ヒョンの大切な人が眠る場所。
そして………
｢優しくてずっと笑ってる人………ヌナみたいにね！｣
笑顔が君にそっくりな、素敵な人が眠る場所。
…ジンヒョンは君の事を話す時にね？
まるで大切なあの人の事を話している時みたいな、愛おしそうな目をするんだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
デートの帰り道、知らない女の人とすれ違った。
ふわっと懐かしい香りがしたように感じた時、隣を歩く○○が足を止める。
｢………ヌナ？どうしたの？｣
そう問いかけても、今の君の世界に僕はいないみたいだった。
家に着いてからも元気の無い君は、どうやらその女の人…………君のお母さんに会いたいらしい。
数日経ってもどこか辛そうで、ただ僕の前ではそれを出さないようにしていて………
でもそれは、ついに壊れてしまった。
“お母さん”と呟きながらポロポロと涙を零す君。
とても綺麗で………でも、胸が痛んだ。
僕はそんな君の力になりたくて、“お願いごと”という方法を口にする。
言ってすぐに後悔した。
だって、僕はもう君のいない世界なんて想像出来ない………したくないのだから。
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なーさ(プロフ) - 月花さん» わぁ！嬉しいコメントありがとうございます！そう言ってくださると励みになります……毎日更新を心がけているので、頑張りますね！今後とも｢君の願いを叶えてあげる｣をよろしくお願い致します！ (2021年6月18日 23時) (
レス) id: 292eed826b (このIDを非表示/違反報告)
月花(プロフ) - このお話好きです！更新頑張って下さい！ (2021年6月18日 22時) (レス) id: 648d58e66d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なーさ | 作成日時：2021年6月16日 0時
