５ｰ５,もう泣かないで ページ38
お墓までの道で彼女とすれ違ったあの日から、私は妙にそわそわしていた。
初めて見た、自分のお母さん。
すごくすごく綺麗で、優しい香りのお母さん。
もっとそばにいたい……もっと話したい……
…………また、お母さんに会いたい。
ﾋﾟﾋﾟｯﾋﾟﾋﾟｯ
『ふぁー……』
アラームの音とお腹の上のずっしりとした重みで目が覚める。
『………グク、またここで寝てたの？』
グクにはジンオッパ用に置いてある敷布団をいつも貸してあげているのだが、どうも朝になると私のベッドの上に………というより、私の上にいる。
『もう朝だよー、早くどいてー、学校遅れちゃうー』
ジョングク｢んぅー……｣
今日は月曜日。
まだまだ天使の寝顔を見ていたいところだけど、今日はお預けだ。
ジョングク｢ぬなぁ……今日はがっこーお休みでしょぉ｣
そう言ってまた眠りにつくグク。
なに寝ぼけたことを……そう思ってカレンダーに目をやると、月曜の今日の日付が赤く染まっていることに気づいた。
『あれ？！今日祝日？！』
ジョングク｢ｽｰ…ｽｰ…｣
『……なら、私も二度寝しちゃおうかな』
グクの気持ち良さそうな寝息に誘われて、私も再び意識を手放した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
｢元気な女の子ですよ｣
｢っ………生まれてきてくれて……ありがとう……
…………○○。｣
｢ごめんね………全部私が弱いからいけないの………本当にごめんね…………○○………｣
あぁ、謝らないで、お母さん。
謝らなくていいから、そばにいてよ。
｢…………元気でね、私の可愛い○○……｣
嫌、行かないで、嫌だよ。
……
『……ぁ…さん………おかあさん……！』
ジョングク｢ヌナ！！｣
ハッと目が覚めると、目の前には涙を浮かべて心配そうに私を見つめるグクがいた。
私は何か、悲しい……でもどこか温かい夢を見ていた気がする。
はっきりと内容は覚えていないけど、お母さんが出てくる、心の奥がギュッとしながらも温もりを感じる夢。
ジョングク｢ヌナ………泣かないで……｣
そう言って自分はポロポロと綺麗な涙を零しながら私に抱きつくグク。
眠りながら苦しむ私を、グクが必死に起こしてくれたらしい。
『ごめんね…心配かけて』
ジョングク｢……僕ヌナの悲しいお顔見たくないよ｣
『…』
ジョングク｢……僕、ヌナの力になりたいな｣
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なーさ(プロフ) - 月花さん» わぁ！嬉しいコメントありがとうございます！そう言ってくださると励みになります……毎日更新を心がけているので、頑張りますね！今後とも｢君の願いを叶えてあげる｣をよろしくお願い致します！ (2021年6月18日 23時) (
レス) id: 292eed826b (このIDを非表示/違反報告)
月花(プロフ) - このお話好きです！更新頑張って下さい！ (2021年6月18日 22時) (レス) id: 648d58e66d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なーさ | 作成日時：2021年6月16日 0時
