０ｰ４,魔法の宝石 ページ4
『ジン……オッパ？』
ジン｢そ！よろしくなー○○ー。｣
『えっ、どうして私の名前を…？』
ジン｢そりゃあ、知ってるさ。昔から。｣
『昔から……？』
ジン｢まぁ、そんな話はいいんだよ！
大事なのはこっち！！｣
そう言ったジンオッパは、ポケットから何やらキラキラしたものを取り出した。
『なんですか？それ。』
ジン｢ふっふっふーん♪｣
得意気に笑うジンオッパに、嫌な予感がする。
ジン｢魔法の宝石だよ｣
『いかにもインチキ臭いですね。』
ジン｢ヤー！なんだその言い草はー！｣
そう言ってプリプリ怒るジンオッパ。
本当に表情豊かな人だなぁ。
ジン｢……この宝石を見て、何も思わないのか？｣
『何もって？』
ジン｢いや……なんか見た事あるなぁ、みたいな。｣
そう言われて、やっとしっかり宝石に目をやる。
この2つの台形みたいな不思議な形は………
『あ！私のお守り！』
ジン｢そう！それだよ！｣
『………の、色違い？』
ジン｢まぁ、そんなとこ。これ、君にあげるよ。｣
また突拍子もないことを言うジンオッパに私は目を丸くする。
『私に…？いいの？』
ジン｢うん。大事に持っておきな。
君が辛くなった時、この6つの宝石が君の願いを叶えてくれるよ。｣
またまた突拍子もないことを言うジンオッパに私の目はさらに丸くなる。
私の願いを叶える……？
ジン｢でも、使えるのは6回だけ。本当に助けが必要な時に、宝石を一つだけ両手で強く握りしめて……助けてって心の底から叫ぶんだ。｣
『本当に……心から叫んだら、助けてくれるの？』
ジン｢もちろん！……でも一つだけ、忘れちゃいけないよ。｣
『なに？』
そう聞き返すと、ジンオッパは急に真剣な表情になって言った。
ジン｢君の願いを一つ叶えるたびに、別の誰かが不幸になる。その事を心に留めておいて。｣
………私の願いと引替えに誰かが不幸に？
私自身に何か不利益があるなら理解できる。
その不利益が他人にいく理由がわからない…
『どうしてそんなこと…？』
ジン｢……代償だよ。
“幸せは誰かの不幸の上に成り立っているんだ。”｣
『……その言葉！！』
おばあちゃんが昔私に言っていた言葉、そのままだった。
ジン｢………どうした？｣
『……いや、なんでもないです。気のせいでした。』
何故だか分からないけどこの人の前でおばあちゃんのことを口に出してはいけない気がして、私は咄嗟にそう答えた。
第１章ｰ１,緑に宿る美しい彼→←０ｰ３,“自称妖精”ジンオッパ
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なーさ(プロフ) - 月花さん» わぁ！嬉しいコメントありがとうございます！そう言ってくださると励みになります……毎日更新を心がけているので、頑張りますね！今後とも｢君の願いを叶えてあげる｣をよろしくお願い致します！ (2021年6月18日 23時) (
レス) id: 292eed826b (このIDを非表示/違反報告)
月花(プロフ) - このお話好きです！更新頑張って下さい！ (2021年6月18日 22時) (レス) id: 648d58e66d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なーさ | 作成日時：2021年6月16日 0時
