３ｰ３,君は一人じゃない ページ23
ナムジュン｢○○は……ガッコウには行かないのか？｣
『へ？』
突然そんなことを聞いてくるナムジュンに、思わず変な声が出る。
ナムジュン｢その………昔、本で読んだんだ。人間はガッコウに行くって。○○は違うのかなと思って…｣
『あぁ、なるほど……』
ナムジュン｢行かないのか…？｣
質問に答えない私に、よほど気になるのかもう一度聞いてくるナムジュン。
『……前は行ってたけど、今は行ってないんです。……………めんどうなので』
そう言って適当な嘘をつく。
あんな地獄のような場所、行きたいわけながい。
真面目なナムジュンは｢ダメじゃないか｣と私を叱るかと思ったが、意外にも｢そうか｣と受け止めてくれた。
ナムジュン｢………でも、気が向いたら行ってみたらどうだ？案外、楽しいかもしれない。｣
『……楽しいわけないじゃないですか、あんな場所っ…』
脳天気なことを言うナムジュンに、つい感情的になってしまう。
一瞬驚いたようだった彼は、すぐにいつもの穏やかな表情に戻った。
ナムジュン｢何があったかわからないが……辛い思いをしたんだな。よく頑張った。｣
そう言って優しく私の頭を撫でてくれるナムジュン。
ナムジュン｢無神経なことを言ってごめん｣
『私こそ、ナムジュンさんは何も悪くないのに……ごめんなさい』
ナムジュン｢いいんだよ。誰でも触れてほしくないことの一つや二つ、あるものさ。｣
いつも私を肯定して優しい言葉をかけてくれる彼。
嬉しい反面、どんどん自分が弱くなってしまっている気がした。
『私……学校行ってみます！』
ナムジュン｢え？｣
『ナムジュンさんの言う通り、案外楽しいかもしれませんし…！』
ナムジュン｢無理……してないか？｣
『してないです。
このまま逃げてちゃダメだって思うので、行ってみます。』
このままじゃダメだ。
優しいナムジュンさんに甘えて、どんどん一人じゃ立ち上がれなくなってしまう。
なら、ナムジュンさんがそばに居てくれるうちに……
『強くならなきゃ……』
そう呟くと、心配そうな表情をしていた彼は私の決意を受け止めるように微笑んだ。
ナムジュン｢僕は、君の決めたことを止めたりしないよ。応援する。……でもこれだけは覚えていて欲しい。
君は一人じゃない。｣
その言葉にとても安心して、涙が零れる。
ナムジュン｢辛くなったらすぐに帰っておいで｣
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なーさ(プロフ) - 月花さん» わぁ！嬉しいコメントありがとうございます！そう言ってくださると励みになります……毎日更新を心がけているので、頑張りますね！今後とも｢君の願いを叶えてあげる｣をよろしくお願い致します！ (2021年6月18日 23時) (
レス) id: 292eed826b (このIDを非表示/違反報告)
月花(プロフ) - このお話好きです！更新頑張って下さい！ (2021年6月18日 22時) (レス) id: 648d58e66d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なーさ | 作成日時：2021年6月16日 0時
