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レイとデートしながらも、頭の片隅で、俺の帰りをずっと待ってるAのことが気になった。
どんなに遅くなってもお泊りしない俺にレイはちょっと不満そうで
そりゃそうだよな、ってレイの気持ちもわかるから
前もって泊まるつもりの時は、雅紀に連絡してAを預かってもらうようにした。
クリスマス。
恋人同士には欠かせないイベントで、俺だって大切にしたい。
でも、イブは雅紀の誕生日でもあって、そんな日にAを預かってとは、さすがに頼めない。
「え、潤君ち？」
キラキラした街でデートした後、俺の家に連れて帰ってきた。
「うん」
「・・・あの犬、吠えないかな」
小さく呟かれた声は聞こえてたけど、聞こえなかったことにした。
玄関を開けるといつものように走ってきたAを抱き上げた。
「上がって」
「うん。お邪魔します」
靴を脱いだレイが、俺にぴったり寄り添うように立ったとき、Aが鳴いた。
そんなAを見ながら、俺の服の裾を引っ張って
「やっぱり私の部屋に行こう？」
「それは無理。夜にAを一人にはできないよ」
リビングの奥、Aのお気に入りの場所にあるブランケットの上にAを下ろした。
「大丈夫よ一晩くらい。勝手に寝るでしょ」
「ダメ。俺が嫌なの」
「もうっ。雅紀君は？」
「今日はイヴなうえに雅紀の誕生日だよ？そんな日にさすがにAを預かってって言えないよ」
「ぅん・・」
「機嫌直して？Aは賢い子だから言えばおとなしくしてるよ」
レイがシャワーを使ってる間に、Aにご飯を食べさせた。
俺がシャワーしてる間はAを浴室の前まで連れて行った。
今日のために用意しておいたシャンパンを持って、レイの隣に座る。
Aはレイとは逆側の足元でおとなしくしてる。
乾杯して、キスをして、いい雰囲気になってきたから、レイの手を引いて立ち上がった。
寝室に入ると、当然のようにAが後ろからついてきてて、ちょっと笑った。
そりゃそうだよなぁ。でも、今日はダメなんだ。
Aを抱き上げると、リビングの定位置に下ろす。
「Aはここにいるんだよ。わかった？」
頭を撫でて、寝室に戻った。
ベットに座って待ってたレイが、ちょっと拗ねたように
「もう大丈夫？」
「大丈夫だよ。ごめんね」
そう言ってキスすると、照れたように笑った顔がかわいくて、そのままベットに沈めた。
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ちな(プロフ) - ayaさん» ayaさん、コメントありがとうございます。とても嬉しいです！期待に沿えるかわかりませんが、がんばりますので、これからもよろしくお願いします。 (2019年4月6日 7時) (
レス) id: 39df0fabf1 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - ちなさん、こんにちは！初コメです。まだ始まったばかりのこのお話ですが、ワクワクしながら読ませて頂きました。私もＪに飼われたい！続きも楽しみにしてますね^^ (2019年4月1日 12時) (レス) id: 09a0cb5a29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちな | 作成日時：2019年4月1日 0時
