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ぼんやりとベッドに寝転ぶ。
なんであんな逃げ方しっちゃったかな…
もう顔、見せづらくなるじゃん…
僕のバカ…
ふと、机の上にある鉢に目を移す。
ペンタス…？だっけ。
相葉さんがくれた花にはやっぱり興味がわいてしまってスマホをだす。
「ぺン…タス…花言葉…」
女子かよ…ってさすがに自分でも苦笑いする。
願い事…誠実…希望は実現する…か。
特に、深い意味はないのかな。
って…当たり前か。
希望は実現する…
「相葉さんが、結婚しませんように」
口を突いて出た言葉に自分で驚いた。
でも、僕の中にすんなりと落ちてきた。
そっか…僕、相葉さんに結婚してほしくないんだ。
相葉さんのことが好きだ。
キラキラ笑う相葉さんの笑顔が大好きだ…
ほんとに心からそう思って、ふっと笑みがこぼれた。
誠実なんて花言葉がついた、白いかわいい小さい花。
それに、相葉さんの不幸を願うんだからなんていう矛盾だろう。
自分の気持ちに気づいたことで少しもやもやはなくなったけれど、
好きな人が、もうすぐ結婚してしまうことは間違いない。
どうしようかな…
またぼんやりと考えながら、次は育て方を調べてみた。
日当たりと風通しのよい場所がいい。
なんとなく相葉さんと一緒だ、なんて思った。
相葉さんは、日当たりがいいところが似合うな…
そういえば、僕に小さくてかわいいって言ったよね…
このかわいい花に僕のことが見えてるって…
次は顔が赤くなって
でも、あの女の人にも言ってるかも…
って思ったら悲しくなって、
そして、なんていう天然タラシなんだってイライラして、
相葉さんを思うと、僕の心は多忙しなんだ…
続く (更新停止中)
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作者名：みるく | 作成日時：2016年7月13日 23時
