７２話 ページ22
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�爛愁�ジンの事が好きだから��
5年前の夏。
俺の部屋で、顔を真っ赤にした君がそう言ってくれたことを、俺は今日まで1日たりとも忘れたことはないよ。
＿＿真っ白な壁が美しい小さな教会。
通された部屋の扉の前まで来て、一度深呼吸する。
『ソクジン？入って。』
「うん」
部屋の中から聞き慣れた声が聞こえ扉を開くと、真っ白なドレスを身に纏った幼なじみと、鏡越しに目があった。
すると、ゆっくりと振り返った君は、おずおずとしながら俺を見上げて。
それから一度目を逸らし、もう一度目線を合わせる。
『なんか…変な感じだね』
「そう？」
『うん。恥ずかしい。
ふふ、どうかな？似合う？』
「まぁ…、さすがに馬子にも衣装と言いますか」
『ソクジンに期待した私が馬鹿でした』
キラキラ光るイヤリングを揺らし、ひどいなーなんて笑うA。
綺麗だよ、すごく。
こんな綺麗な人を俺は見たことがないよ。
今だって、鼓動が早くなって、息が苦しくてたまらないんだ。
だけどさ。
「新郎ジョングク、あなたはここにいるAを、
病める時も、健やかなる時も、富める時も、貧しき時も、妻として愛し、敬い、慈しむ事を誓いますか？」
JK「誓います。」
他の男のものになる君に、素直に綺麗だね。なんて言ってやりたくなくて。…言えなくて。
俺のくだらなくてちっぽけなプライド。
5年前のあの日だって、
せっかく気持ちを伝えてくれたAの言葉を無かったことにしたのは、ずっと、告白は俺からするつもりだったから。
馬鹿だよね。
本当に馬鹿だ。
そんなの、どっちでも良かったのに。
あの日の事を後悔しなかった日はない。
ジョングクにベールをあげられ、幸せそうにあいつを見つめるAを見て、死んでしまいそうなくらい胸が締め付けられた。
俺だって、ずっと好きだったんだ。
小さな頃からずっとずっと好きだった。
だけど、小さなプライドが邪魔して素直になれなかった俺は、いつだって真っ直ぐにAを愛してたジョングクに敵うはずもなくて。
だからもう。
諦めてさ、2人の幸せを願おうって決めた。
それなのに。
「…嘘だろ」
ジョングクは死んだ。
それは、
2人の結婚式から数ヶ月後の蒸し暑い夏の日だった。
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しのん。 - とっても面白かったです。こういうお話が書けるの本当に尊敬しまふ！お二人の作品はとても好きなので、お二人のコラボ作品と知って読んだら、明日朝早くからお仕事なのに、最後まで読み切ってしまいました！本当に面白かったです！また新作楽しみにしてます！ (2022年8月10日 4時) (
レス) @page49 id: 5420faf554 (このIDを非表示/違反報告)
KB - ミロさんとまゆう。さん、どっちも最高です!!! (2021年9月20日 23時) (レス) id: 5f0961fe40 (このIDを非表示/違反報告)
coral(プロフ) - めちゃくちゃ泣きました、ほんとに感動しました。是非またお二人のコラボ作品を出して頂きたいです！ (2021年9月7日 20時) (レス) id: 76a1fad787 (このIDを非表示/違反報告)
わたし。(プロフ) - 映画化してほしい。なってもおかしくない！ (2021年4月5日 17時) (レス) id: 373e34b3f9 (このIDを非表示/違反報告)
chi-(プロフ) - 涙目で霞みながら最後まで読みました。素晴らしかったです。ユンギもユンギっぽくてニヤけてしまった。グクのことを思うと辛いけどほんとに良いお話で読んで良かったです。ありがとうございました。 (2020年11月28日 19時) (レス) id: c1d012338f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：君色。
x他1人 | 作成日時：2020年8月13日 22時
