６６話 ページ16
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数日後、私は退院した。
ソクジンはあれから一度も見舞いには来てくれず、その代わりにグクが何度も何度も見舞いに来てくれた。
グクの笑顔を見ると、罪悪感が募る。
�爐發靴機�大好きな人が、いずれ自分の元からいなくなってしまう運命だと知っていたら…、
Aならどうする？��
あの質問をされた時、私の頭に真っ先に浮かんだのは、グクではなくて、
…ソクジンだった。
グクは、私を真っすぐに想い続けてくれている。
それなのに私は、その同じくらいの熱量でグクを好きだなんて言えない。
�牴兇�Aの兄みたいなもんだからさ。
…Aを、幸せにしてやって��
幼なじみのそんな当たり前のような言葉に、私は深く傷ついてしまっているのだから。
チリンッ…
まただ。
辺りを見渡しても、そこには何もいない。
最近、よく鈴のような綺麗な音色が聞こえてくる。
何かいる？
そう思って辺りを見渡しても、いつだってそこには何もいない。
JK「ヌナ？」
私を心配そうに見つめるグク。
『ごめん。何の話だっけ？』
JK「ヒョン、今日もサークル休むんですかね。」
『あぁー・・・どうだろ。
退院して、助けてくれたお礼を言いに行こうと思っても、ソクジンは家にいなくて。
連絡もつかないし。』
JK「どうしたんですかね。」
グクとサークルの為、大学構内を歩く。
あの盗難事件の真相をホソク先輩がサークルの仲間に話してくれ、私はみんなにもう一度受け入れてもらうことができた。
ソクジンが、私の居場所を守ってくれたんだよ？
それなのに、あいつは何をしているんだろう。
ふと、目の前を白い猫が横切っていく。
横切る最中、一瞬こちらをジロッと見た。
ヘーゼルナッツ色の瞳。
ソクジンの猫だ。
猫が自分の進行方向に顔を戻した時、チリンッと音が鳴った。
この音…。
そういえば、ソクジンの部屋で見た時は気付かなかったけど、私が図書室に初めて行った時に追いかけた猫だ。
『そういえば、ユンギさん元気かな？』
JK「ユンギ…？誰ですか、それ。」
キョトンとした表情を浮かべるグク。
『え、何言ってるの。図書室の司書のユンギさんだよ。
グクだって、会ったでしょ？』
JK「図書室…？何を言ってるんです？
確かに図書室はありますけど、あそこはほとんど使われていないですし、司書なんていないですよ。」
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しのん。 - とっても面白かったです。こういうお話が書けるの本当に尊敬しまふ！お二人の作品はとても好きなので、お二人のコラボ作品と知って読んだら、明日朝早くからお仕事なのに、最後まで読み切ってしまいました！本当に面白かったです！また新作楽しみにしてます！ (2022年8月10日 4時) (
レス) @page49 id: 5420faf554 (このIDを非表示/違反報告)
KB - ミロさんとまゆう。さん、どっちも最高です!!! (2021年9月20日 23時) (レス) id: 5f0961fe40 (このIDを非表示/違反報告)
coral(プロフ) - めちゃくちゃ泣きました、ほんとに感動しました。是非またお二人のコラボ作品を出して頂きたいです！ (2021年9月7日 20時) (レス) id: 76a1fad787 (このIDを非表示/違反報告)
わたし。(プロフ) - 映画化してほしい。なってもおかしくない！ (2021年4月5日 17時) (レス) id: 373e34b3f9 (このIDを非表示/違反報告)
chi-(プロフ) - 涙目で霞みながら最後まで読みました。素晴らしかったです。ユンギもユンギっぽくてニヤけてしまった。グクのことを思うと辛いけどほんとに良いお話で読んで良かったです。ありがとうございました。 (2020年11月28日 19時) (レス) id: c1d012338f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：君色。
x他1人 | 作成日時：2020年8月13日 22時
