６３話 ページ13
『そんなの…理解できるわけないじゃないですか…！』
JY「そう。
それなら仕方がないけど、邪魔はしないでくれる？
やっと心を動かされる人に出会うことができたの。
これが最後のわがままだから。」
先生の小さなハンドバックから見えた銀色の光に背筋が凍った。
『やめてください。
本当に、大切な人なんです。
私は彼を失いたくない…っ』
JY「…ごめんね？」
『警察を呼びます！』
JY「お好きにどうぞ？」
少しずつ近づいてくる先生にじりじりと後退りする。
その時。
「…A…？」
階段の下から聞こえてきた声に振り向くと…、
JK「ヌナ！」
そこにはソクジンとジョングクの姿があった。
次の瞬間、にっと弧を描いた先生の唇に…、視界でさらりと揺れた先生のブラウンの髪に…、
思い切り地面を蹴った。
『だめ！！』
二人の元へ向かおうとした彼女の体にしがみつき、それからすぐにふわりとした浮遊感が体を襲った。
体中を打ち付けると、そこから燃えるような衝撃が伝わってきて…、
JN「A！！」
JK「ヌナ！！Aヌナ！！」
二人の必死に叫ぶような声を聞きながら、
私はゆっくりと意識を手放した。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
…夢を見た。
誰かが泣く夢。
死なないで！って、誰かが泣きながら叫んでる。
聞いてるだけで心が張り裂けそうになるくらい悲痛な叫び声。
＿＿死なないよ。
大丈夫。心配しないで。
ちゃんともうすぐ目を覚ますから。
「…A？」
『…、ソク、ジン…？』
ぼんやりとした視界の中、
それでも整った顔だと分かるこの男。
JN「…良かった。
もー、お前、まじで無茶しすぎ。」
『あれ…ねぇ、私…？』
痛っ。
なんか体中痛い。
周りをよく見てみると、どうやらここは病室のようだ。
ベッドで眠る私の隣にこしかけるソクジンが、心配そうな目で私のことを見つめている。
『あ、ねぇ、先生は！？』
JN「警察に捕まったよ。今、ジョングクが事情聴取に行ってる。」
『グクが…？ソクジンじゃなくて？』
JN「うん。」
そうか。
…そっかー。
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しのん。 - とっても面白かったです。こういうお話が書けるの本当に尊敬しまふ！お二人の作品はとても好きなので、お二人のコラボ作品と知って読んだら、明日朝早くからお仕事なのに、最後まで読み切ってしまいました！本当に面白かったです！また新作楽しみにしてます！ (2022年8月10日 4時) (
レス) @page49 id: 5420faf554 (このIDを非表示/違反報告)
KB - ミロさんとまゆう。さん、どっちも最高です!!! (2021年9月20日 23時) (レス) id: 5f0961fe40 (このIDを非表示/違反報告)
coral(プロフ) - めちゃくちゃ泣きました、ほんとに感動しました。是非またお二人のコラボ作品を出して頂きたいです！ (2021年9月7日 20時) (レス) id: 76a1fad787 (このIDを非表示/違反報告)
わたし。(プロフ) - 映画化してほしい。なってもおかしくない！ (2021年4月5日 17時) (レス) id: 373e34b3f9 (このIDを非表示/違反報告)
chi-(プロフ) - 涙目で霞みながら最後まで読みました。素晴らしかったです。ユンギもユンギっぽくてニヤけてしまった。グクのことを思うと辛いけどほんとに良いお話で読んで良かったです。ありがとうございました。 (2020年11月28日 19時) (レス) id: c1d012338f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：君色。
x他1人 | 作成日時：2020年8月13日 22時
