3**all ページ26
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夏の暗闇に、 提灯の光と
屋台の熱気。
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人混み、雑踏の中で。
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ジェ「A−っ」
はい、って満面の笑みでかき氷を差し出してくれるジェシー。
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ジェ「食べたかったんでしょ？」
あ「…ありがと。」
こいつはどこまでイケメンなんだ。
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風「…これ、やる。」
健「お前はツンデレか、」
風「…知るか。」
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ああ、至れり尽せりだなぁ。
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浴衣を着付けてくれる執事に
かき氷くれる執事に
ツンデレながらもなんだかんだ綿あめくれる奴と。
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健「はい、あーん。」
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……これはちょっと、
もともと痛かった、周りの女の子たちの視線が
もっと突き刺さる。
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皆、格好良くて
浴衣男子で
八人もいて。
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そりゃ、注目されないわけがない。
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あ「すごいなー」
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そんなこと、考えていたら。
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あ「…あれ？」
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…あれ、こっちじゃなかったっけ。
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確か射的に行くとか、あ、焼きそばだったかな。
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辺りを360° 見渡してみても
あんな目立つ集団のはずなのに。
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あ「…どうしよ、」
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こんな人混みの中で、見つけられそうもないし、
見つけてもらえる訳もないし。
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樹と北斗の、
女の子に財布は出させないんで！
という発言に甘えて
お財布は持っていない。
だったら携帯も持つのも面倒だってことで、放置してきたわけで。
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あ「完全にやってしまった…」
どうしよう、
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とりあえず、辺りを早足で歩いてみるものの
見渡したって
どこもかしこも、見知らぬ人ばっかり。
･
どんどん不安になるだけで。
･
思わず 足が止まって
人ごみに流されそうになる。
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端に寄ろうって体を背けた瞬間に
思いっきり人とぶつかった。
･
あ「…すみませんっ、」
言いつつ、
よろけて、体のバランスが崩れるのは
自分でも分かって。
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ぐう - 本当に面白くて好きな作品です！執事ですから。のパスワードを教えていただきたいです！ (2020年3月26日 22時) (
レス) id: 7b971863be (このIDを非表示/違反報告)
あいはなちゃん(プロフ) - さやえんどうloveさん» 7まであったのでヤッターと思っていたら4までしか見れないのですね、たぶんもうさやえんどうさんはコメント見てないと思いますが残念です (2018年10月21日 21時) (レス) id: 3a3443a7f4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆるみ - 続編が楽しみなので、パスワード教えてください。 (2018年8月19日 18時) (レス) id: ed5f7681c8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆるみ - 続編が楽しみなので、パスワード教えてください。 (2018年8月19日 18時) (レス) id: ed5f7681c8 (このIDを非表示/違反報告)
みづき(プロフ) - 続編のパスワードを教えていただきたいです。このお話大好きです。 (2017年9月11日 7時) (レス) id: 9200936f01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さやえんどうlove | 作成日時：2014年10月5日 13時
