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片思い4 ページ4

翌日、一葉が任務に行っている頃、私達四人は気力なくだらんと過ごしていた。



「……暇」



悟がそう言って机に寝そべっているのは、一葉がいないからだろうね。
悟は一葉がいないと元気なくなるから。雑魚だの何だのあの子に言ってるけど、結局好きなんだよ。



それじゃなきゃ、あの子がいないだけで元気がなくなるのはおかしいでしょ?




…私は別に、一日くらい一葉がいなくたっていいけどね。





暗い気持ちが、心を支配する。私に巣食うモヤモヤが一回り大きくなった。




でも、ダメだよね。
友達ポジションにいたいなら、こんなこと思っちゃダメ。友達が消えることを願うなんて、友達としても、人間としてもダメなのよ。




そう思っていると、傑が悟に携帯を向け、写真を撮る。そして机に頬杖をつき、ニマニマと悟を見ながら口を開けた。





「悟、一葉がいなくて寂しいのかい?それとも心配?」



「……違げぇよ」



「一葉が心配なのはわかるが、毎度それはウザいぞ〜」



「違げぇよ!!」





彼らの口からは何度も一葉の名前が出てくる。一方私は会話にすら出てこない。会話に入ろうとはしていないけど。


そして、極め付けにからかわれて赤面する悟。その顔可愛いと思ってしまうのやめたいけど…これもやめれないんだよね。自分の心が操れたらいいのに。全く面倒くさい構造なことだよ。



…この顔も可愛いけどさ、私は満面の笑みが一番いいと思うんだよねぇ。



でも、それが向けられているのは、私ではなく一葉。
その事実は悲しくも酷く私の胸に突き刺さる。



はぁ、なんで毎回心の中で自爆するかな。
とか思っていると、




「おい、A」


『わっ!?』




目の前に悟がいた。
先程まで脱力して机に突っ伏していた筈なのに。そう思いつつ、バクバクドキドキと二つの意味で高鳴る胸を抑える。




『え、な、怖。何でここにいるの』


「は?聞いてなかったのかよ」




悟によると、一葉が帰ってくる前にコンビニに行こうという話になっていたらしい。そして私はそれに「うん」と賛同していたとか。




『…嘘』


「嘘じゃねーよ。つーかわかったんなら行くぞ」


『あーうん。あれ、硝子と傑は?』




そういえば、いなくなっている。
そう思って聞くと、彼は「お前これも聞いてなかったのかよ」と呆れつつも説明してくれた。
二手に分かれて買ってくるらしい。



…二人きりが嬉しいなんて思ってしまうのは、いけないことなのかな。

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AО777 - しろりんさん» 数字の振り間違いご指摘ありがとうございました。助かりました…! (1月16日 22時) (レス) id: e34a889bc1 (このIDを非表示/違反報告)
しろりん(プロフ) - AО777さん» 20話が抜けてます。 (1月15日 17時) (レス) id: 2a6843f9ca (このIDを非表示/違反報告)
AО777 - 琥珀さん» コメントありがとうございます!オチについてですが、現在未定といったところです。思い悩んでいるところですね。はっきりお答えできず申し訳ありません。そして、応援していただけているとのこと、とっても嬉しいです!励みになります…! (12月26日 10時) (レス) id: e34a889bc1 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - コメント失礼します!答えにくい物でしたら濁して頂いて構いません🙇️質問なのですが、オチは五条さん、夏油さんどちらのご予定ですか…?作者様の書く世界観が大好きなので、どちらでもちゃんと追って読みます☺️これからも応援しています! (12月26日 8時) (レス) @page19 id: 2c6daaf2a5 (このIDを非表示/違反報告)
AO777 - LuNaさん» うおぉぉ…そう言っていただけて死にそうです…(泣)性癖に刺さっていただけるとは…。コメントありがとうございます! (12月7日 5時) (レス) id: c3c7964942 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:AO777 | 作成日時:2023年11月25日 21時

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