ダイヤのA 来年も再来年の春も君と迎えたい 小湊亮介

愛 見透かされる ページ40

その日、俺と愛菜は病院に泊まった。


だけどAが集中治療室から出てくることは無かった









亮「A…」



愛「ぱぱっ！！ままでてきたっ！！！」


Aの方へ向かうと看護師に止められた



"今は面会できない"




そう、言われた。




何時間待っただろうか




ようやく医師から面会の許可が降りた。









『あ、亮ちゃん。愛菜…ごめんね〜倒れちゃったみたいで…愛菜も頑張ったね、あんなに丁寧にかつ、正確に状況を判断できる子はいないって先生も褒めてたよ〜！！』



Aに抱きつく愛菜



愛「ま…まぁ…」



『頑張ったね、愛菜。ありがとう』



いなくならないよな？



『亮ちゃんもごめんね？野球とか練習あったでしょうに…』



亮「野球も大切だけど、Aの方がもっと大切だ」



いなくなら、ない…よね？




『…亮ちゃん』




『私はいなくならないよ』ﾆｺｯ





亮「！！」


見透かしたように





『…1人にさせるわけないじゃない、ね？』



君はいつも









俺の心を見透かす。

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