ダイヤのA 来年も再来年の春も君と迎えたい 小湊亮介

恋45 ページ1

アメリカに着いたあとはとても早かった。

到着してから2日後には手術を終え、無事成功した。

美波お母さんに電話すると本当によかったと泣いてくれた。

鳴にも電話をいれた。

おめでとうと言ってくれた。

そして、いよいよ青道と決勝で戦うまであと1つと言われた。

あ「あと、1つ…か」

鳴との電話を終えると青道は決勝行きを決めたという嬉しさが込み上げてきた。

あ「…亮介にも電話いれないと」

…コールが長いな。

もしかして寝てる?

？「…もしもし」

あ「り、亮介…？」

倉「あ、A先輩！」

あ「え？倉持くん？！」

倉「すいません、亮さん風呂に行ってるんで…」

出るか迷ったんですけど…と申し訳無さそうに言ってくれた。

あ「そっか。じゃーまた後でかけ直すよ」

電話を切ろうとした時

倉「…A先輩」

不意にワントーン低めで倉持くんが話した。

あ「な、なあに？倉持くん」

倉「…亮さん、足怪我してます」

あ「え…」

倉持くんは丁寧に説明してくれた。

予選でホームプレイになった時に、キャッチャーのガードに足が当たり今練習では無理をしているとの事。

それは、きっと自分しか気づいていないと言う倉持くん。

倉「A先輩なら、どうしますか？」

…最後の夏。

これが、亮介にとってどれだけのモノか。

あ「…私なら____________」

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