強めな執事 ２

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『 そういえば聡くんは好きな子とかいないの？ 』



聡「 え！？ 」



『 …いるな絶対。だれ！同じクラス！？ 』



聡「 いやいやいや、ちょっと待ってよ 」


『 あ、あれか！四葉のクローバーの子！ 』



聡「 え！？ 」



『 ……聡くんって分かりやすいよね 』





聡「 そ、そう言うAちゃんはいないの？クラスとかに 」



頭に浮かんだのはただ一人



世話焼きの強めなあの人で…



『 いるよ 』



聡「 わ！すごい！どんな人？ 」



『 優しくてピンチの時にいつも助けてくれるんだけど、その優しさが素直じゃなくてちょっと不器用な強い人 』



聡「 つ、強いんだ…なんかツンデレって感じだね 」



『 デレられた記憶があんまりないけどね(笑) 』



聡「 その人とは結構仲良いの？ 」



『 うーん、良いほうかな。でも最近よくわからない。私は勝手にあの人の中のいちばんは自分だと思ってたけど、違ったの。たまたま出会った可哀想な子が私であっただけで、誰でもあの人のいちばんになれたんだ。そして今も義務があるから私の側にいてくれるだけなんだよ。その義務がなかったら……私の側にあの人は絶対にいない 』




年齢だって全然違う

育った環境もなにもかも



本当だったら出会うはずなかったんだ



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