強めな執事 ２

63 ページ22

.






風磨のことを意識し始めてから気分が落ち込んでばかり



一緒に写真を撮ったり

握手をしたり

ネクタイを直してあげるのだって


好きになる前だったらきっとなんとも思わなかったのに



いつからこんなに独占欲強くなったの




ふたりの姿を見ていられなくなり教室を出る


さすがに文化祭ひとりでまわるのキツイしな…


おとなしく家庭科室に戻ろう




そう思い廊下を歩いていると



聡「 あ、Aちゃん！ 」



この前のように両手いっぱいに荷物を持ち笑顔で話しかけてくる聡くん



『 いつも荷物いっぱいだね(笑)手伝うよ 』




聡「 ありがとう、助かる！また届け物だよ(笑)でもこれ届けたらようやく休憩入れるんだ 」



『 どこまわるの？あ、うちのクラスは来ない方がいいよ、きっと並んで休憩が終わるよ 』


聡「 そんなに人気なの？(笑)でも俺生徒会の仕事してたら友達と休憩時間バラバラになっちゃって。なにかテキトーに買って生徒会室戻って食べようかなって思ってる。Aちゃんは？ 」


『 まわる人いなくて家庭科室戻ろうかなって…なんか超さみしいね私たち 』



聡「 全然文化祭満喫できてないよね(笑)あ、じゃあ一緒にまわる？ 」


『 え 』


聡「 あ、いやなら全然っ！ごめん、何も考えずに普通に誘っちゃってた 」


『 いやいや、全然嫌じゃないけど、聡くんは大丈夫？彼女とか勘違いしない？ 』



.

64→←62

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す