続・角砂糖の恋 ３

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真「今年も同じでほんと良かった〜！」



『そ、そうだね』



真「…どうしたの？佐藤くんとも同じクラスなのにあんまり嬉しくなさそうじゃん」



『見た？担任…』



真「あっ菊池先生ね(笑)」



『まだ中島先生のほうがよかったよ、気まずすぎる』



勝「なんか濃い一年になりそうだよね」




『一年間大丈夫かな…』



勝「まぁいーじゃん、同じクラスになれたんだしさ」





隣で笑っている勝利くんを見ると、勝利くんがいてくれるから大丈夫！と思えてくるが


顔を上げて担任のところの名前を見ればやっぱり大丈夫かな…と不安になる








重い足取りで教室まで歩いていると




健「おはよう3年生！」



勝「3年生って雑なまとめ方しないでくれる？」



健「いや顔見知りが多過ぎていちいち名指ししてらんないから」



勝「別におはようだけでいいと思うよ…」



聡「みんな同じクラスになれたんですよ〜！」




先生たちの思惑を知らない聡くんが純粋に報告をすると




健「よかったなぁ松島！いい一年にしろよ！」



聡「はいっ！」




肩をガシッと掴んで嬉しそうに笑い合っている2人





勝「よく4人一緒にできたね」



健「……あ、分かった？」



勝「分かるでしょ(笑)担任見た瞬間に確信した」



健「いやあれは俺らも予想外だったんだよ。4人まとめたのは確かだけど、そこに風磨までくっついたのは奇跡。マジか！？って2人して目見合わせちゃったもん」



聡「？」



勝「…だってよ？」





そう言って私の方を振り返った勝利くん




健「あ、清水さんね！風磨のはわざとじゃないから…ってひとりすごい落ち込みようだね(笑)」



同じく振り返った中島先生が笑い出す





健「きっと風磨はいろいろ力になってくれると思うよ？清水さんなら特にね、」






その 特に が気になるんです、普通に平等に接してもらえたら何も文句はないんです、とも言えず




『はい…』







健「最後の高校生活、悔いの残らないようにね。素敵な一年になることを中島先生は願います」





じゃ、とひらひら手を振りながら歩いて行った先生




その後ろ姿にブンブンと手を振ってる聡くんを横目で見ながら








せっかく先生たちがくれたプレゼント、



思い出をいっぱい作ろうと心に決めて




ドキドキの新学期が始まった








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