続・角砂糖の恋 ３

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『えっと…』





風「…初めて会った時さ、俺のこと見てすっげぇ嫌そうな顔してたの覚えてる？(笑)」





確か帰ろうとしたら急に声をかけられたんだっけ




“ あっ、待って！ちょっとストップそこの子！ ”





なんだかまずい人に話しかけられたと思って近付くのをためらった記憶がある




風「そこまで嫌そうな顔する？ってくらい嫌がってるのが伝わってきてさ、何こいつ面白れぇじゃんって思ったのが最初だったんだよなぁ」




少し遠くを見つめ懐かしそうに話す先生





風「勝利と付き合ってるのが分かって、ふーんくらいにしか思ってなかったけど…勝利に対する真っ直ぐな思いにだんだん心が動かされた」






『…』






風「こんな風に俺も、真っ直ぐただひたすらに人に愛されたいなって思っちゃったんだよね」





一瞬視線が合うと ふっ、と笑ってまたそらす




風「…でもよく分かった。俺が入る隙もないくらい好きなんだよな、お前も……勝利も」





『え？』




するとポケットに手を入れて少し大きめの声で





風「いつまで隠れてんのー？いい加減出てこないと手ぇ出しちゃうよ？」



『…え、え？』





すると陰から出てきたのは笑いながら歩いてくる中島先生と


少し真剣な表情の勝利くんだった









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