続・角砂糖の恋 ３

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次の試合の準備が始まり別のクラスがコート傍に集まってきた




あの人気者の勝利くんがいるということで女子たちの視線は勝利くんに注がれている







勝「次始まるみたいだから行こ。立てる？」



『うん、大丈夫』





立とうとするとやはり激痛が走り、



思わずしかめた顔に勝利くんが気付かないはずがなく…





勝「大丈夫じゃないじゃん。無理に歩かなくていいよ」




そう言って立ち上がろうとして途中で中腰で固まる








勝「…こういう時、健人くんとかだったらお姫様抱っこで運ぶんだろうけど…ごめん。恥ずかしくて俺無理」




苦笑いしながらこちらを見る




『いや私もそういうのキュンとする前に恥ずかしすぎて死ぬから無理です…』






だよね、と笑い合う私たちはどこまでも相性が良い







勝「これで我慢して」




と、もう一度しゃがみ込み私に背を向ける





これは…おんぶってやつ？







『いやみんなの前でおんぶもなかなか恥ずかしいよ…』




勝「俺だって超恥ずかしいけどA歩けないじゃん」






ほら早く、と急かされてそっと肩に両手を乗せる





するとその手を前に引っ張られ身体が勝利くんの背中に乗る






そのままトンッと斜め前に傾きながら立ち上がり完全におんぶの状態になった






いつも見る景色とは違ってだいぶ高い視線に


勝利くん意外と背高いな、と男の子であることを実感する









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