続・角砂糖の恋 ３

92 ページ2

.




風「やっとこっち見た。なんか今日変だぞお前。勝利となんかあった？」




『いや、別に…』





風「じゃあその挙動不審な行動の理由はなに？」






菊池先生だよ！なんて言えるはずもなく




『え〜っと、ちょっと体調が…』




風「体調悪いやつがこんなバリバリの炭酸飲まねぇだろ」




『…….』




風「…保健室行くか？」





『え？』





風「体調悪そうには見えないけど悩んでそうには見える。数時間授業サボったって成績そんな変わんねぇって」






そう言ってペットボトルを持ちながら歩き出してしまう




教師の発言には思えない…と心の中でツッコミながら後をついて行く





保健室に入ると先生は不在で、ベッドのカーテンを開けて隣の机にジュースを置く






風「先生戻ってきたら腹痛いとかテキトーに言っとけ。なんか言われたら菊池先生の許可取ってますって言えばいいから」




そう言うと保健室を出て行こうとする





てっきりズカズカと悩みに入り込んでくるかと思いきや



あっさりとした対応に拍子抜けする






そんな私の表情に気付いた先生が笑いながら





風「なに、いてほしいの？(笑)相談相手なら今連れてきてやっから待ってろ」









.

93→←91

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す