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「…よし」






外に出られるくらいには、マシになったでしょ。


あのひっどい顔も、メイクで何とかなった…はず。




…うん、きっと大丈夫。



乗り気じゃない割には、それなりに身なりも整えたし。





家を出る前にもう一度、鏡に映る自分をチェックする。



すると、相変わらず暗い表情を浮かべた


自分と目が合う。





…だめだめ、取り敢えずは今だけでも、忘れるの。




無理やりに口角を上げて、


玄関のドアノブに手をかけた。











友だちに連れて来られたのは、私たちの行きつけとでも


言っていいくらい、頻繁に通う居酒屋。



女子会をする時も、決まってここ。




のれんをくぐると、楽しく談笑する大学生や


仕事終わりのサラリーマン


店内はたくさんの人で賑わっている。





「友だちが先に来てるんですけど…」


「かしこまりました、お席ご案内致します。」




定員さんに案内された個室に顔を出すと、


そこには数人の男性が並んで座っていた。




「…お、A遅かったじゃん!こっちこっち!」


「座って座って〜!」





うわぁ…これが合コンか…。



なんか…ちょっと緊張してきた。





私はできるだけ目立たないように、


個室の隅っこに座った。






「名前、Aちゃんだっけ?何飲む?」


「…じゃあ、このレモンサワー…」




…正直、昨日の飲みすぎのせいで


お酒を飲む気分じゃないけど…



でも、全く飲まないのはさすがにノリ悪いかなって


結局アルコールの低いお酒を頼んだ。






「…ていうか、あれ?もうひとりは?」



「…あぁ、ジュンギュ?バイトでちょっと遅れるって」





「だったら、先に乾杯しちゃお!」






全員分のお酒が届いて『乾杯!』と


みんなでグラスを合わせた。








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作者名:LCS | 作成日時:2023年8月16日 15時

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