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「…ん、」
カーテンの隙間から差し込んだ日射しで目が覚めた。
「ぅ…っ、」
だるい身体。
喉の渇き。
酷い頭痛。
…そうだ、昨日ひとりで飲んだんだっけ。
身体を起こすのもめんどくさくて、
何とか首だけを動かす。
時計の針はもう、お昼近くを指していた。
「…はぁ、私相当飲んだんだな…」
ほんとに、今日が日曜日でよかった。
もし平日だったら、
大学の講義に大遅刻するとこだった。
…そういえば、
「……昨日、どうやって帰ってきたんだっけ…?」
働かない頭で、何とか昨日の夜のことを
思い返してみる。
バーでマスターさんと話しながら
弱いくせに、何時間もお酒を飲み続けて…
それから、
……それから、記憶がない。
「…だめだ、」
全然思い出せない。
…まぁ、こうしてベッドで寝てたわけだし
何とか自力で帰ってきたんだろう。
「…とりあえず、メイク落とそう…」
枕についたファンデーションが視界に入って
考えることを放棄して立ち上がった。
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作者名:LCS | 作成日時:2023年8月16日 15時