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…うん。






……気分、悪くない。











「…よかった、」











今日は月曜日。






午前から大学の講義があるから



昨日は不安になりながら眠ったけど、



体調はなんともないみたいで良かった。






…まぁ、昨日は酔ってはいたけど、



泥酔するほどじゃなかったもんね。





一昨日は酷かったもんなぁ…。



…初めてだったもん…あんな悪酔いしたの。




お酒って怖いんだね、気をつけなきゃ…。







しばらくベッドの上でぼーっとしていると


静かな部屋に ぴろん、と通知音が響く。






目線だけをスマホの画面に向けると、


友だちからの新着メッセージが数件目に入った。







『昨日、ジュンギュくんといい感じだったじゃん』



『付き合ったの?』








……なわけ。





…ほんと、この人たちはすぐに


恋愛に持っていくんだから。






まだ少し重い腕を伸ばし、スマホを手に取って


すぐに返信する。






『違うよ』



『ちょっと話してただけ』







トーク画面を見つめていると、


思い浮かぶのは昨日のこと。






……ジュンギュさん…



そういえば優しかったな…。







最初は無愛想な人なのかなって思ったけど、



全く関わりのない泥酔女の私を



何度も助けてくれて…





それに、優しい言葉もかけてくれた。





なんでそんなに親切にしてくれるんだろう、と


疑問に思ってしまうくらいたくさん助けてくれた。









「 辛かったね 」










ふと、ジュンギュさんの言葉を思い出す。







…私、ジュンギュさんのおかげで



少し救われたと思う。







元彼とのことがあってから、



あんな風に誰かに優しく声を



かけてもらうことなんてなくて。






…ほんとは私、



ジュンギュさんがしてくれたみたいに



誰かに慰めてもらいたかったんだな。







今の私にとって、



ジュンギュさんの優しい一言が



痛いほど胸に沁みた。











…だめだ、泣きそう。










やっぱり私、ひとりでいると



無意識に元彼のことで頭が



いっぱいになってしまうみたい。








この傷が少しでも癒えるまで、



しばらくの間は元彼のことを忘れていないと…




そうしないと、まともな生活も送れないだろう。







今はなるべく…考えないようにしよう。









目の端に溜まった涙を拭って、



そろそろ講義の準備をしようと



ベッドから立ち上がった。







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作者名:LCS | 作成日時:2023年8月16日 15時

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