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「…眠いの…?」


「…ちょっと…」


「また酔ってるんでしょ?」


「…はい…」





…あれから、今にも泣き出しそうな私に気を使ってか


ジュンギュさんが話題を変えてくれて


お互いに通う大学の話になった。




ジュンギュさんはこの近くの大学に通っているらしく、


今日来てる男性たちも全員同じ大学の友人らしい。




それに、ジュンギュさんは大学2年生で


実は私と同い年ってことも分かった。





ジュンギュさんからたくさん話をしてくれるから、


私はただその話を頷きながら聞いていた。









それが、今の私には気が楽で




…少し、居心地が良かった。









お酒も、ちょびちょびと飲んではいたけど


さすがに酔いが回ってきたのか、睡魔が私を襲い始める。








「僕もお酒弱いんだけど、今日はノンアルコールだから」



「……」



「…Aちゃんは雰囲気壊したくないからって

飲んだんでしょ」



「…はい」






なんでバレてるの…。







「…危なっかしいの、そうゆうとこ」




「……はい」






今日、もはや何回目かも分からない反省。



昨日会ったばかりの人にこんなに言われる私って…







「ちょっと、またそんな顔しないで!


僕が申し訳なくなるじゃん笑」





ジュンギュさんが私を励ますように、明るく笑う。







「……僕もそろそろ帰りたいし、帰る…?」




ジュンギュさんはパーカーの袖を上げて


腕時計をちらっと見ながら言った。






「……みんな置いていって大丈夫ですか?」





右隣を横目に見ると、顔を真っ赤にして


大きい声で話しながら、楽しそうに盛り上がっている。




みんな結構酔ってるみたいだし…帰れるのかな。









「…それ、Aちゃんが言う?笑」









……そうだ…昨日あんな潰れ方しといて、


私が言える立場じゃないじゃん…。








「……すみません」







ジュンギュさんの言う通りです…。







また恥ずかしくなって俯くと、



冗談冗談って笑いかけてくれた。







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作者名:LCS | 作成日時:2023年8月16日 15時

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