キミは神様。

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小瀧くんが去った後。


「なあ、自分。
今、こっから飛び降りようとか考えてへんよな？」


空から神様が舞い降りてきた。


身のこなしがめちゃくちゃ軽やか。



「考えてましたけど？」


「あかんで。
痛いし、血みどろなった姿、
さっきの高身長で背の高いイケメンに見られんで？」


「背が高いってとこ、二回言ったよね？」


つい、突っ込んでしまう。


神様は割と小柄なの。


「ええやろ、そこ別に突っ込まんでも。
誰がチビやねん」


「何にもそんなこと、言ってないじゃん」


私よりも１０センチも高くない気が。


小瀧くんの彼女は小さくて可愛いんだよなあ。


「死んだらあかんで？
幸せになるのが分かってんのに。
見張ってるからな」


割としつこい。


「ねえ、神様さあ。
何歳なの？」


どう見ても、２３かそこらじゃない？

私のイメージする神様は、
ほら、仙人っぽいというか、
何万年も生きてるって感じ？


「俺は２７やで？」


「若く見えるね」


じゃなくてさ。


「若すぎでしょ。
なんでそれで神様なの？」


「神様になりたかったからや」


よく分かんないや。


「死なないから帰っていいよ。
一人でこの惨めな気持ちと戦いたいから」

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