キミは神様。

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校長室。


校長以外に、
教頭と学年主任、
それに美里本人も呼ばれてた。



静かにお父さんが、
携帯の動画を流す。


美里の顔が青ざめていく。


美里以外の教師が、
私たちに向かって、頭を下げた。


「どうか、穏便に済ませて下さい」


結局はそれが言いたいの。


「娘の気持ちを考えてみて下さい」


そう言ったら。


美里はてこでも謝らない。

気がふれてしまったみたい。


「公にされたくなければ、
自主退職して下さい」


校長にそう言われて、初めて。


「申し訳ありませんでした・・・」


その場に泣き崩れた。


私の上履きにすがってきた瞬間に。

恐怖で身体が凍りついた。


お父さんが美里から私をかばった。


子供の頃以来だ。


両親に守られてるって実感したのは・・・








校長室を出た後。


すれ違う生徒みんなが、
私を興味本位に見てる。


その中には小瀧くんの姿も。

きっとめちゃくちゃ引いてるだろうな・・・


玄関で上履きからローファーに履き替えてたら。


「けど、あの背の高いイケメン小瀧くん、
Aの事は一生忘れへんやろ。
ちっ」

下駄箱の上に座って、神様が言って、
舌打ちしてる。


私にというよりも、
ひとりごとみたい。


「Aさん！」


その時、私を呼ぶ声がして、
小瀧くんが駆けてきた。



両親が、小瀧くんを見て。

「A、先に車に行ってるね」

私の肩をそっと叩く。


「先に帰っていいよ。
歩いて帰るから・・・」

そう答えた。


神様と二人だから・・・

また二人でアイス、食べようかなって思ったの。

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