キミは神様。

プロローグ ページ1

Aside



某私立高校の吹奏楽部。


私はここの部長をやらされている。


全国的にも吹奏楽の名門で知られるこの高校に、
推薦で入学出来た時は、
天にも昇る心地だったのに・・・




来る日も来る日も練習に明け暮れ、
顧問の女性教諭の罵声を浴びる日々。


出来ない事は全て、部長である私の責任。


この前のコンクールで優勝を逃したのも、私のせい。


歴代一位に輝いてたのに・・・


今年は学校に優勝旗を持って帰れなかったと。



100人以上にのぼる部員全員の前で、
責められて、罵られて、

誰一人、私を庇う人はいない。



誰も助けてはくれない。


部活を辞める時は、
高校を去る時。


推薦で入学したんだから当然だ。


だから親にも絶対に言えない。




誰もいなくなった部室で、
顧問の美里は私を殴る蹴るの暴行を加える。


誰にも気付かれないように、
背中や太ももに、
いくつもの痣が出来た。



子供の頃から、
音楽が好きだった。


ただそれだけなのに。

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